2021年春 全国ロードショー

大切な人に、逢いたくなる・・・。

イントロダクション INTRODUCTION

<加賀れんこん>が紡ぎ出す絆
きっと、あなたも
“大切な人”に逢いたくなる──

石川県金沢市の伝統野菜でもある「加賀れんこん」を題材に、後継者不在に悩む農業の現実を見つめなおす重厚な内容に加え、農業で活躍する女性たち、通称「農業女子」を登場させ、心温まるヒューマンストーリーを完成させた。メガホンをとったのは、『シネマ歌舞伎女殺油地獄』などの監督を務める井上昌典。主演は、シリーズ2作目に続き農林水産省で農業の活性化に向けて頑張る主人公・神野恵子役を演じる栗山千明。実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面する銀行マン・山田良一役を平岡祐太。その恋人役を大久保麻梨子が演じる。 さらには木村祐一、永島敏行、綿引勝彦など豪華実力派俳優陣が顔を揃えている。

物 語 STORY

「レンコンの穴は、
先が見えるから縁起がいい・・・」

大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母から「父親(竹市)が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。父、竹市が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。結婚を考えている恋人、凜のこともあり、なかなか決断できない。戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう良一の姿に、不安と苛立ちを募らせる凜。一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子が金沢へとやって来るのだった。

出演者/スタッフ CAST/STAFF

  • 栗山千明Kuriyama Chiaki

    1984年10月10日、茨城県出身。
    『ピチレモン』『ニコラ』など、ティーン誌でのファッションモデルを経て、1999年第1回ミス東京ウォーカーを受賞。映画『死国』にて女優デビュー。映画『バトル・ロワイアル』(00)の演技がクエンティン・タランティーノに注目され『キル・ビル Vol.1』に出演。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』で『Great Performers 2003』の1人として紹介される。その後、安定した演技力と幅広い才能で、映像、音楽などの分野で活躍する。2013年にはドラマ『ATARU』(TBS)で雑誌『TVnavi』の読者が選ぶ『ドラマ・オブ・ザ・イヤー2012』の最優秀助演女優賞を受賞。翌年には、『アジア・フィルム・アワード(AFA) 特別セレモニー』にて『アジア・ライジング・スター賞』を受賞している。近年の主な出演映画には、『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(14)、『種まく旅人 くにうみの郷』(15)、『チワワちゃん』(19)などがある。

  • 平岡祐太Hiraoka Yuta

    1984年9月1日生まれ、山口県出身。
    2002年第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2004年映画「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2010年には大河ドラマ「龍馬伝」に陸奥宗光役で初出演を果たし、2016年にはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」にも出演。
    「東京タラレバ娘」(日本テレビ・2017)、「ホリデイラブ」(テレビ朝日・2018)、「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室 THIRD SEASON」(テレビ東京・2018)、NHK BSプレミアム「ファーストラブ」(2020)、「今野敏サスペンス機捜235」(テレビ東京・2020)など出演作が多数あり、「新・浅見光彦シリーズ」(TBS・2017〜)では4代目・浅見光彦を演じる。

  • 大久保麻梨子Okubo Mariko

    1984年生まれ、長崎県出身。
    18歳の時、日本の「ミスマリンちゃんを探せ」オーディションでグランプリに選ばれ、芸能界デビュー。9冊の写真集、各雑誌の表紙を飾り、グラビアなどを経て人気を博した。
    2010年初めて訪れた台湾に一目惚れし、思い切って生活の拠点を台湾へ移し中国語を習得。数々のCMに出演し活躍。 ドラマ「愛情替聲」で演じた役で2013年に台湾最大のテレビアワード「第48回金鐘獎」最優秀助演女優賞を受賞、台湾で役者を中心に活動している。
    台湾連続ドラマ「幸福不二家」で主人公を演じ、金馬奨最優秀作品賞の映画「血観音」など多数出演。最近では、番組のMCも務めている。

  • 木村祐一Kimura Yuichi

    1963年2月9日、京都府出身。
    お笑いタレントの他、俳優、放送作家、料理愛好家、コラムニストと幅広いジャンルで活躍している。1991年12月にスタートした『ダウンタウンのごっつええ感じ』で構成作家としてデビュー。1994年には、活動拠点を東京へ移した。映画『ゆれる』での検察官役が北野武に評価され、彼が審査委員長を務める東スポ映画大賞、第16回の新人賞に選ばれる。2008年には実際に起きた事件を題材にした『ニセ札』(2009年4月公開)で初メガホンをとった。俳優として出演した近年の映画には、『笑顔の向こうに』(19)、『決算! 忠臣蔵』(19)などがある。

  • 永島敏行Nagashima Toshiyuki

    1956年10月21日生まれ、千葉県出身。
    1977年大学在学中に映画『ドカベン』でデビュー。翌年の『サード』で新人賞を総なめにし、1981年の『遠雷』で数々の主演男優賞を受賞した。最近の主な作品は『北の桜守』『海難1890』、2020年公開の『糸』、そして『種まく旅人』シリーズなど。また、1993年、秋田県・十文字町で初めて米作りを体験して以来、自ら秋田にて米作りを行ってきた。東京で生産者・消費者の交流の場『青空市場』を定期的に主催するとともに、日本全国で講演およびシンポジウムに多数参加している。

  • 綿引勝彦Watabiki Katsuhiko

    1945年11月23日、東京都出身。
    劇団民藝を経て、劇団綿帽子を主宰する。ヤクザ映画での悪役イメージが強かったものの、『天までとどけ』シリーズでの良き父親役が当たり役となり、幅広い演技力が知られるようになる。1990年にゲーム『ピカチュウげんきでちゅう』(NINTENDO64)のCMで新境地を開き注目された後『ポケットモンスター』のCMに立て続けに出演し、『ポケモンおじさん』と称された。2011年以降は、ダイハツ工業『ミライース』CMシリーズをきっかけにハリウッド俳優、ブルース・ウィリスの吹き替えも担当している。TVドラマ・映画・舞台と幅広く活躍している。近年の出演映画には『TRICK -劇場版2-』(06)、『晴れのち晴れ、ときどき晴れ』(13)、『一粒の麦 荻野吟子の生涯』(19)などがある。

  • 𠮷野由志子Yoshino Yoshiko

    1944年10月5日、石川県出身。
    劇団俳優座養成所卒業後、文学座へ。舞台を中心に、NHK「おしん」をはじめ数多くのTVドラマや映画でも活躍するベテラン俳優。海外ドラマの吹き替えも多数担当している。舞台「美しきものの伝説」の演技により第3回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。映画出演は、1986年の『母さんの樹』に主演したほか、近年では2019年の『僕に、会いたかった』、『最高の人生の見つけ方』などがある。

  • 監督:井上昌典Inoue Masanori

    1971年、兵庫県出身。
    KYOTO映画塾をへて、松竹撮影所にて、滝田洋二郎監督『壬生義士伝』(02)、本木克英監督『ゲゲゲの鬼太郎』(07)、是枝裕和監督『花よりもなほ』(06)、堤幸彦監督『大帝の剣』(06)、原田眞人監督『駆込み女と駆出し男』(15)、朝原雄三監督で金沢を舞台にした『武士の献立』(13)ほか、日本を代表する映画監督のもとで助監督を務める。また2012年公開の滝田洋二郎監督『天地明察』では監督補を務めた。テレビ作品では「必殺仕事人」「雲霧仁左衛門」「赤かぶ検事奮戦記」ほか多くのドラマで監督をこなし、2014年公開『忍ジャニ参上!未来への戦い』で映画監督デビューを果たす。2019年には十代目松本幸四郎襲名記念『シネマ歌舞伎 女殺油地獄』の監督も務めた。

  • 脚本:森脇京子Moriwaki Kyoko

    兵庫県出身。
    1985年「シンデレラの子供達」で 第1回テアトロ・イン・キャビン戯曲賞受賞、「鮮やかな朝」にて、1993年文化庁舞台芸術創作奨励特別賞受賞、「十七才のオルゴール」では、1999年に厚生省中央児童福祉審議会推薦文化財の認定を受ける。また2003年、ラジオドラマ「海よ、空よ、風よ」で第40回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞、日本民放放送連盟賞ラジオエンターテインメント部門最優秀賞受賞。
    主な作品に、ドラマでは「中学生日記」、「はんなり菊太郎」、「華岡青洲の妻」「銀二貫」、連続テレビ小説「だんだん」、「わたしをみつけて」、BSプレミアム「蛍草・菜々の剣」など。ラジオドラマではFMシアター「鏡の向こう側」、「お父ちゃんの金の斧」、「六月のカエル」「唄娘」ほか。舞台では「出雲の阿国」、「天下一の軽口男」ほか。

  • 撮影監督:阪本善尚Sakamoto Yoshitaka

    1942年、奈良県出身。
    岩波映画製作所TV分室で契約キャメラマンとしてスタートした後、撮影監督の成島東一郎氏に師事。その後1969年に独立。撮影を手がけた主な作品に、大林宣彦監督『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)はじめ、『バウンス ko GALS』(97)、『ユキエ』(97)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(02)、『男たちの大和/YAMATO』(05)、『墨攻』(06)、『ラストゲーム最後の早慶戦』(08)、『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)、『グラスホッパー』(15)などがある。そして、塩屋俊監督『種まく旅人~みのりの茶~』(11)、篠原哲雄監督『種まく旅人~くにうみの郷~』(14)、佐々部清監督『種まく旅人~夢のつぎ木~』(16)と、『種まく旅人』シリーズ全作品にて撮影を担当している。また、日本映画界におけるデジタルシネマの第一人者としても知られる。

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