映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』
オフィシャルレポート

3月26日(金)より石川県先行公開、4月2日(金)より、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国公開される映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』の完成披露試写会及び舞台挨拶を、去る2月15日(月)に石川県金沢市内にて実施いたしました。

【完成披露舞台挨拶概要】

■開催日:2月15日(月)
■時間:13:00~13:30(30分)
■登壇者:栗山千明、平岡祐太
■会場:北國新聞 赤羽ホール (石川県金沢市南町2-1 2、3階)
■MC:平見夕紀

【オフィシャルレポート】
日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした映画『種まく旅人』シリーズ。
石川県金沢市の伝統野菜でもある「加賀れんこん」をテーマに描く、シリーズ4作目となる最新作『種まく旅人~華蓮のかがやき~』(3月26日 石川県先行公開/4月2日 全国順次公開)の完成披露舞台挨拶が2月15日、石川県金沢の赤羽ホールで行われ、主演の栗山千明、共演の平岡祐太が登壇した。
後継者不在に悩む農業の現実を見つめなおす重厚な物語に、農業で活躍する女性たち、通称「農業女子」を登場させ、心温まるヒューマンストーリーが展開される。
れんこん農家の視察のため石川県金沢市へとやってきた農林水産省職員、神野恵子(栗山千明)。一方、父親が病で倒れ、突然、実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面し、結婚を考える恋人との関係にも苦悩する銀行マン・山田良一(平岡祐太)。そんなふたりが、農業という職業が抱える問題点や、家族の在り方、そして農業に関わる人々の心の交流に触れながら、人生を見つめ直す感動の物語。

完成披露試写会の冒頭、映画を製作したKSCエンターテイメント 千口寿子社長様のごあいさつに続き、金沢市長 山野之義様より頂いた祝電が披露された。
そして盛大な拍手で迎えられて、栗山千明と平岡祐太が登壇した。

「1年半くらい前に撮影をしたのですが、また金沢に来ることができて嬉しく思っています」という栗山のあいさつに続き、「金沢の風景や空気感などを、全国に届けられたらと思い、撮影に挑みました。きちんと届けられていれば嬉しいです」との平岡のあいさつで舞台挨拶がスタートした。
映画が完成した、いまの気持ちを聞かれ、「待ってましたという気持ち。金沢の皆さんが、胸を張って皆さんにオススメできる映画だと思ってくだされば、嬉しいです」と栗山が語ると、「撮影では精魂をこめて演じたので、その作品を皆さんに観て頂けるというのは本当に嬉しく思います」と平岡も公開への嬉しさを言葉にした。
栗山が演じた主人公、神野恵子は何事にも一生懸命な人間。演じるにあたって苦労した部分について、「まず農業体験は、やはり大変でした。でも神野も、れんこん農業を経験したことがない役だったので、素直に体当たりで撮影に挑みました。神野の一生懸命なお節介が、嫌な感じにならないように心掛けました」と語った。
自身と神野恵子の共通点に関しては、「食べることが好きというところ」と即答し、会場を和ませた。
続いて映画の撮影中、思い出深いこと、好きなシーンなどについて聞かれた平岡は、「本当に農家の方々のご協力を得て撮影させて頂きました。毎日のお弁当にれんこんが入っていて、れんこんが大好きになり、今回の自粛期間中も、家でれんこんのきんぴらを作り、まぜご飯にして食べていました。それくらい、れんこんの記憶しかない」と、れんこん愛を語り、会場を盛り上げた。 
れんこん畑に入っての収穫体験に関して聞かれた栗山は、「想像していた以上に大変でした。私自身もですが、機材をもって畑に入らなければいけないスタッフの皆さんが大変だったんじゃないか」とスタッフへの気遣いを見せた。
平岡から畑での歩き方を教わっていたという栗山。農家の息子役だったため、事前に練習をしていたという平岡は、「歩き方は練習しました。ベタ足で歩くと泥の中で足が抜けなくなるので、つま先でつつくように歩くのがコツ」と実演でレクチャーも。
テーマのひとつでもある「農業女子」について栗山は、「農業は男性の仕事のイメージが強いが、男女関係なく楽しんで、食に触れあう、素敵な職業だと思います。」と農業を頑張る女性たちにエールを送った。
映画の見どころについて平岡は「農業だけの話に留めるのではなく、人間ドラマにしたかった。人々が関わり合っていくことで何かが生まれてくるということが伝われば嬉しいです。皆だれしも選択に迷い、決断しないといけない瞬間があるので、自分と照らし合わせながら作品を見て頂ければ」と作品への熱い思いを語った。
最後に栗山が、「本作を通し「食」が人をつくるということを、改めて実感しました。「食」への感謝、生産者さんへの感謝を素直に感じて頂ける映画になっています。登場人物たちの揺れ動く心の葛藤なども描かれ、胸に残り、物語に共感し、楽しんで頂ければと思います。」と、本作に込められたメッセージを来場者に贈った。

舞台挨拶の最後には、本作で映画デビューを果たした、石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」がサプライズで登場し、栗山、平岡、製作会社KSCエンターテイメント 千口社長に花束を贈呈し、和やかな雰囲気の中、舞台挨拶は終了した。
本完成披露試写会では、聴覚障害者の方々も招待され、聴覚障害者用字幕版での上映が実施された。3月26日(金)からの石川県先行公開に続き、4月2日(金)より全国順次公開となる本作は、聴覚障害者用字幕版での上映も予定している。

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